混合ダブルスは男女1人ずつの2人で行う。平昌五輪から採用され、日本協会も力を入れている。今月5日までの日本選手権は男子はSC軽井沢ク、女子は中部電力が優勝。単一チームとして平昌出場がなくなった選手に対し、混合ダブルスでの五輪挑戦の意思を確認していた。小笠原はその呼びかけに応じた形。混合ダブルス日本選手権は従来の地区代表に加えて、日本協会の推薦枠が設定される見通し。同じく出場意思を示した男子選手との組み合わせも含め、日本協会が今後、推薦枠のチームを検討して、決めることになる。

 女子カーリング界の象徴にふさわしい、チャレンジだ。小笠原は盟友船山とともに3度の五輪出場。ただ今回は日本選手権で敗れて涙した。敗戦直後には進退を保留して「日本のカーリング界にいろんな刺激を与えられるなら光栄。今は(選手として)一番いい状態」と話していた。その答えが混合ダブルスだった。

 「カーママ」として競技の地位向上に貢献した38歳が挑めば、なじみのない新種目も注目度もアップする。小笠原は07年12月に初開催の混合ダブルス日本選手権で98年長野五輪5位スキップの敦賀信人と組んで、準優勝した経験もある。