平昌への道は簡単ではない。五輪出場国は男女の10チームに比べて少ない8チーム。日本協会は、4月の世界選手権で五輪出場枠をとるためには3位以内が必要とみる。ただ平昌への道が開かれている。女子カーリング界の道のりをそのまま体現してきた小笠原が、電撃的に、そして果敢に新種目で平昌五輪を目指す。

 ◆小笠原歩(おがさわら・あゆみ)旧姓小野寺。1978年(昭53)11月25日、常呂町(現北見市)生まれ。札幌学院大卒。12歳から競技を始める。五輪は02年ソルトレークシティーで初出場。06年トリノ五輪出場後に結婚して09年出産。10年に船山(旧姓林)弓枝とともに現役に復帰。2大会ぶりに出場した14年ソチ五輪は5位。日本選手団の旗手も務めた。スキップ。

 ◆混合ダブルス 男女混合の2人制で、1エンド5投ずつ、計8エンドで争う。デリバリー(ストーンを投げる動作)、スイープ、スキップをすべて2人でこなす。事前に自分と相手のストーンを各1個置いてから、競技するなど戦略性に富む。本来の4人制(男女別、1エンド8投ずつ、計10エンド)に比べて、少ない人数で競技可能。18年平昌五輪から正式種目。

 ◆混合ダブルスの平昌への道 五輪出場枠は開催国韓国を含めて8チーム。3月の日本選手権で優勝したチームが、4月の世界選手権に出場する。五輪出場枠は昨年と今年の世界選手権の順位で獲得できる五輪ポイント(P)の合計で韓国を除く7枠が決定。現在の日本は0Pのため、3位以内の好成績が求められる。五輪出場枠を獲得すれば、9月にあらためて日本代表決定戦を行う見通し。