12月末の全日本選手権をインフルエンザで欠場し、これがグランプリ(GP)ファイナル以来2カ月ぶりの復帰戦。この日の練習では4回転ループや、4回転サルコー、3回転トーループの連続技を何度も決めるなど、状態の良さをうかがわせた。「この会場でいいコンディションで滑られるのが幸せ」と余裕を感じさせた。

 ライバルとの競争も幸せに感じている。この数カ月の間に、宇野昌磨が4回転ループを磨き、米国のネイサン・チェンはフリーで史上初となる5度の4回転ジャンプ成功と、特に下からの突き上げは著しい。そんな状況を「ありがたい。感謝の気持ちでいっぱい」。ベテラン、若手どちらからも追われる立場で迎えるプレ五輪。「最終的に笑えたら」と独特の表現で目標を語った。