女子ショートプログラム(SP)2位の本田真凜(15=大阪・関大中)が、フリー133・26点の合計201・61点で2位にとどまり、日本勢初の連覇を逃した。フリー、合計とも自己ベストを記録したが、14歳のザギトワ(ロシア)がSP、フリーともに1位でジュニア世界歴代最高の合計208・60で初優勝。2・23点差の逆転はならなかった。それでも自身初の200点超えで、18年平昌五輪出場へ自信をつかんだ。

 ◆平昌五輪への道 29日開幕の世界選手権の結果により、男女シングルの枠が1~3人に決まる。まだ日本連盟の平昌五輪代表選考基準は決まっていないが、ソチ五輪時の基準は以下の通り。<1>1人目…全日本優勝者<2>2人目…全日本2位、3位とGPファイナルの日本人表彰台最上位者の中から<3>3人目…<2>の選考から漏れた選手と、全日本終了時の世界ランク上位3人、国際スケート連盟(ISU)今季最高得点の上位3人の中から選ばれる。来季が本格シニアデビューとなる本田が平昌を目指すには、まずはGPシリーズに出場することが大事になる。

 ◆五輪出場の年齢制限 15歳の本田と初優勝した14歳のザギトワは年齢制限のため、29日開幕の世界選手権に出られないが、来年の平昌五輪は参加可能。五輪前年の7月1日までに15歳に達していることが条件。本田は既に15歳、ザギトワは5月18日に15歳となる。