カヌーのスラローム・ジャパンカップ第1戦は8日、富山市の井田川カヌー競技場で行われ、男子カナディアンシングルはリオ五輪銅メダルの羽根田卓也(29=ミキハウス)が109・00点で優勝した。

 男子カナディアンシングルの羽根田が五輪銅メダリストの貫禄を示した。2位通過だった予選から立て直し、決勝は2位に約2秒分の点差をつけて優勝。リオ五輪後初の公式戦で「まだまだレース感覚が取り戻せていない」と話したが、強さは頭一つ抜けていた。昨年までは関係者以外の観客は数えるほどだったが、今大会は初めて有料で入場者を募集。定員の100人をはるかに上回る応募があったという。レース後、多数のファンからサインを求められた羽根田は「自分の結果どうこうよりも、カヌー・スラロームの魅力を伝えられたらいい」と話した。