4強が出そろい、川崎ブレイブサンダースは19、20日にホームでアルバルク東京と対戦する。

 速攻だった。川崎が第1Qで勝負を決めた。第1戦に先勝してもスキはない。篠山主将、司令塔の辻、ファジーカス、スパングラーの両外国人も走り回る。激しい守備でSR渋谷のオフェンスを分断。ターンオーバーからの速く正確な攻めで得点を重ね、25-12と突き放した。

 「スタートが大事だった。初めてのシステムで立ち上がりにイニシアチブを取れたのが大きい」と北HC。旧NBL最後の王者もプレーオフの2試合制は初体験。逆転を狙う相手にカウンターを浴びせ、後半に追い上げられたが余裕で逃げ切った。

 一時は8点差に詰められても決定力は揺るがない。チームの3Pシュート成功率は54・5%。控えの藤井、栗原も勝負どころでロングシュートを放り込むなど、誰がコートに立ってもチーム力は変わらない。

 準決勝はA東京。ホームとどろきで迎え撃つ。「僕はキレキレ。いい感覚でプレーできてます。チームにも優勝のムードがありますよ」と篠山。リーグ戦最高勝率の本命が初代王者へ着実に前進した。

 ◆チャンピオンシップ 準決勝は2戦先勝方式。2試合目に1勝1敗となった場合は、2試合目の終了後に前後半5分ずつの第3戦を行い勝者を決める。27日の決勝は、一発勝負で行われる。優勝チームに賞金5000万円、準優勝は2000万円。