4年ぶり3度目の優勝が懸かる羽生結弦(26=ANA)が106・98点で首位発進した。冒頭の4回転サルコー、4回転トーループ-3回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半とジャンプ)をすべて成功させるなど、完璧な出来で2位の鍵山優真(17=星槎国際高横浜)や、現王者のネーサン・チェン(21=米国)らを抑えた。

 

試合後のオンライン取材では、芸術性、無観客とファンへの思い、故郷への思い、地震で自宅の中が被害を受けたこと、昨年12月の全日本選手権以降から気持ちの沈みがあったことなどを明かした。

「僕自身、すごくこの曲を感じ取りながら、そして曲が持つエナジーだったり、スケートだったり、ジャンプだったり、体全体に行き渡らせて表現しているので、それがこのプログラムの魅力かな」

「それと、今回はお客さんいなくてコネクトできないですけど、振り付け1つ1つにお客さんとつながる振りが多くあるので、それもこのプログラムの魅力だなと思います」

「(いろいろ思うところがあると話していたが)その気持ちを持ち込んで、ここに来ていると自分は思っている。全日本の時から変わったかと言われたら、あまり変わってないかなという気がしなくもないですし。でも実際、自分の故郷である、住んでいる仙台とか宮城では今すごく感染者が増えているので、心配はしています。ただ、やはり、この現地に来てスケートを滑るからには、今日みたいな演技だったり、また明後日(27日)のフリー、エキシビ(ション)でも何かしら、この世界選手権で滑った意味を見いだしたいとは思っています」

「もちろん皆さんが見てくださって、感じてくださるのはうれしいですし、そういう風にしたいなという気持ちはあるんですけど、最終的に僕自身がここで滑った意味を感じられる演技を目指して頑張りたい」

「(全日本の後は)全日本の前並みにへこんだこともあったり、調子の波がワーッって崩れたり、目標としていたことに届かなかったりしたので。つらい気持ちもありました。2月にも地震があり、結構、家の中もぐちゃぐちゃになってもいたんで、気持ちの上でつらいところもありました。ただ実際、健康で現地に来られてますし、プログラムも現地で滑れたと思っているので、大変でしたが、その日々があったからこその今かなと思っています」

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