東洋大陸上部の長距離選手(1日付で退部)が強制わいせつの現行犯で逮捕された問題で、東洋大は3日、2000年シドニー五輪マラソン代表の川嶋伸次監督と、川野祐司部長の引責辞任を受理したと発表した。当面は佐藤尚、植村和弘両コーチが指揮を執る。

 東洋大広報課によると、3日に大学内で開いた緊急会議で両氏が辞任を申し出た。東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)の出場可否を含めた処分や今後の対応については、箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟が5日に特別審査委員会を開き、協議する。東洋大側は事件の経緯を報告し、処分を受け入れるという。

 川嶋氏は「現場を預かる監督として生活指導を徹底して行ってきたが、非常に残念に思うとともに、深く反省している」、川野氏は「われわれスタッフの指導が不十分だったと猛省し、陸上競技部長として責任を取ることにした」とのコメントを出した。