開催都市を決定する10月2日の国際オリンピック委員会(IOC)総会まで残り8カ月弱。立候補ファイルで説明した詳細な開催計画を、今度はIOCの評価委員会が丹念に精査する。さらに、4、5月には評価委の現地調査という次の手続きが待ち受けている。

 ロサンゼルス五輪の陸上女子400メートル障害で金メダルのムータワキル理事(モロッコ)が委員長を務める評価委は、まずシカゴを訪問。2番目が東京で4月14日からの7日間となる。その後、リオデジャネイロ、マドリードを回り、IOC委員が投票の参考とする評価報告書の作成に取り掛かる。

 新しい試みとして4都市は6月17、18日にスイスのローザンヌでIOC委員に対するプレゼンテーションを実施し、質疑応答、個別面談など直接アピールする機会を与えられている。

 投票1カ月前の9月初めまでに評価委の調査報告書が公表される。コペンハーゲンで開かれる総会での投票直前に、最後のプレゼンテーションを実施し、IOC委員の投票に入る。(共同)