国際スキー連盟(FIS)のジャンプ委員会は25日、公平な運営を期すため風の条件やスタート位置の変更に応じて得点を修正する新方式を、11月下旬に開幕するW杯でも夏に続いて試験することを決めた。来年2月のバンクーバー冬季五輪で採用するかは、国際オリンピック委員会(IOC)の判断次第になるという。

 FISは風の影響などを得点に換算して飛距離点を加減算する方式を、夏のサマーグランプリで試した。飛距離が大幅に劣る選手が勝つ可能性はあるものの、風による有利不利を小さくする上に競技時間の延長や競技中止を防げるために、選手やコーチ陣にはおおむね好評だった。

 また、会議に出た日本の斉藤智治ジャンプ部長は、10月18日の伊藤杯サマーファイナル大倉山大会終了後に、コーチ会議を開いてW杯開幕戦に派遣するメンバーを決定する方針を明かした。