東京都庁15階にある五輪招致本部は2日夜、コペンハーゲンからのIOC総会生中継をスクリーンで放送。東京のプレゼンテーションが始まると、留守部隊の職員約30人が無言で食い入るように映像に見入った。

 「東京の熱い思いが委員に十分伝わる素晴らしい演説。人事は尽くした。天命を待つだけだ」。鳩山首相、石原知事のスピーチを聞いた根本浩志・東京都招致戦略課長は手応えを表現した。

 東京・芝公園の東京タワーは午後5時半から、青、黄、緑など五輪のシンボルカラーにライトアップ。大展望台には、カラフルな「TOKYO」「2016」の文字も。

 帰宅途中という目黒区の自営業女性(61)は「正直、周りでも五輪招致の話題は盛り上がってなかった」と話す。携帯電話のカメラでイルミネーションの撮影に夢中だった。(共同)