日本の男子マラソン界で一時代を築き、強烈なライバル関係にあった瀬古利彦氏と中山竹通氏が26日、東京都内でトークショーを開催し、ともに笑顔で現役時代はできなかったという“和解”の握手をかわした。

 2月28日の東京マラソンを盛り上げるイベントで実現したトークショーのテーマは「日本のマラソンを語る」。冒頭で冗舌な瀬古氏が「おれは中山のことが好きだけど、中山は(おれのことが)嫌いだった」と先手を打つと、中山氏は「ずっと雲の上の存在。それと勝負とは違う」とやり返す場面も。2人は「練習でもっとむちゃをしないと強くならない」と口をそろえ、低迷が続く現状に厳しさを求めた。