<テニス:全米オープン>◇4日目◇2日(日本時間3日)◇ニューヨーク・ナショナルテニスセンター

 世界147位の錦織圭(20=ソニー)が、4時間59分の激闘を金星で制し32強入りした。全豪4強で同13位のマリン・チリッチ(21=クロアチア)に5-7、7-6、3-6、7-6、6-1のフルセットを約5時間をかけ戦い抜いた。錦織は「うれしいし、5セットを戦い終えた充実感がある」と、勝利の瞬間、思わず両手を突き上げた。

 198センチの長身から放たれるチリッチのサーブに苦しんだが、試合の中で、自然と相手に適応して行くのが錦織が天才たるゆえんだ。「4セット目からタイミングが合ってきた」と、リターンで主導権を握ると、最終セットは、チリッチが気力、体力ともに力尽きた。

 これで8月15日に優勝したツアー下部大会から、負けなしの10連勝となった。3回戦では、2年ぶりの16強入りをかけ、同23位のモンタニェスと対戦する。