フィギュアスケートの世界選手権(モスクワ)で銀メダルを獲得した小塚崇彦(22=トヨタ自動車)が中心となって企画した東日本大震災復興支援の慈善演技会が7日、愛知県豊橋市で開催され、前世界女王の浅田真央(20=中京大)ら16選手が被災地への思いを込めて滑った。

 出演者は村上佳菜子(16=愛知・中京大中京高)ら愛知県出身の選手が中心で、サプライズゲストの高橋大輔(25)、織田信成(24=ともに関大大学院)も熱演。被災地の仙台市に在住の羽生結弦(16=宮城・東北高)は「東北の誇りを持って演技した」と話し、最後は4回転ジャンプのコンテストを急きょ実施するサービスぶりだった。

 選手は募金活動にも参加した。最高2万円の入場料など、この日の2度の公演による収益全額と合わせ、義援金として寄付する。約2300席のチケットは両公演とも完売。発案した小塚選手は「会場が一丸となって被災者にエールを送れたんじゃないかな」とうなずき、同様の演技会開催や被災地訪問など継続的な支援を約束した。