大分市で4~6日に開催されたアマチュアボクシングの全日本実業団選手権で、参加登録した52人中10人が、コンピューター断層撮影(CT)検査の受診結果提出などの新ルールを満たしていないとして、失格処分になったことが6日、分かった。

 日本アマチュアボクシング連盟は4月から、選手の安全管理強化のため、大会参加に当たってはCT検査を受けるよう義務付けた。新ルール導入後、全国規模の試合は今大会が初めてだった。連盟は都道府県組織に対し、文書や口頭で通知していたが、今大会の実施要項に特別な記載はなく、周知不十分だった面もあるとみられる。

 失格となった大阪市に住む小学校教員の男性(29)は「大会に照準を合わせ、減量や練習をしてきたが、試合ができないなんて」と悔しさをにじませた。