ノルディックスキー複合のエースで、来年2月のソチ五輪でメダル獲得が期待される渡部暁斗(25=北野建設)が15日、約3週間にわたるナショナルチームの欧州合宿を終え、成田空港に帰国した。

 オーストリア・ラムソーとドイツのオーベルホフ、オーベルストドルフで、主にクロカンに主眼を置いた練習を行った。トンネルに雪を敷き詰めたスキーホールでの雪上練習も行い「スキーに乗るのと乗らないのとでは(全然)違う。やろうとしていた方向性を確認できたし、修正も早い段階でできた」と収穫を口にした。

 特別な練習はしておらず「例年通り、少しずつ。ジャンプは可もなく不可もなく。現状でも出来ているし焦っても、しょうがないですから」。五輪開幕まで200日あまりとなったが「200という数字を考えても仕方ない。それに合わせて準備するだけです」と、落ち着き払っていた。