柔道部の暴行問題で、天理大(奈良県天理市)は11日、記者会見し、世界選手権男子73キロ級金メダリストの大野将平元主将ら部員12人に別の新たな暴力行為が明らかになり、処分したと発表した。1年生に平手打ちの暴力を振るった大野ら4年生5人に30日間の停学、2年生5人に14日間の停学、1年生2人にけん責処分。

 天理大柔道部では5~7月に、男子4年生部員4人による1年生への暴行が発覚。大学側は5日、再発防止策が確認されるまで柔道部を無期限活動停止とし、藤猪省太(ふじい・しょうぞう)部長、土佐三郎監督と大野主将の解任を決めた。大野は5月の暴行現場に居合わせながら止めなかったため、学長からの厳重注意となっていた。

 しかし全日本柔道連盟(全柔連)から再調査を求められ、6~9日に全部員から聞き取り調査を行ったという。