<フィギュアスケート:グランプリシリーズ第4戦・NHK杯>◇8日◇東京・国立代々木競技場

 「真央スマイル」が戻ってきた。浅田真央が女子ショートプログラムで71・26点を出し、2位鈴木明子(66・03点)に5・23差をつけての首位発進だ。

 冒頭のトリプルアクセルは両足着氷となったものの、安定した演技力は群を抜いた。「落ちついて出来たと思います。(3回転半ジャンプのトリプルアクセルも)昨シーズンに比べれば、だいぶ良くてあと1歩。しっかりした形のジャンプだし、明日(フリー)につながる。(優勝した)スケートアメリカ以上のものを出したい」と話した。

 浅田は同杯に勝てば、GPシリーズ13勝目となり、98年長野五輪銀メダルのミシェル・クワン(米国)と並び歴代2位の通算勝利数となる。3位以内でGPファイナル(12月、福岡)出場も決まるとあり「最初のトリプルアクセルも大事だけど、失敗してもほかを攻めていけるプログラムにしたい」。浅田は、攻めの演技でソチ五輪への階段を1歩ずつあがるつもりだ。