<テニス:全米オープン>◇第3日◇27日◇米ニューヨーク・ナショナルテニスセンター

 世界126位で予選勝者の伊藤竜馬(26=北日本物産)が、死闘を相手の棄権でつかみ取った。

 同51位のジョンソン(米国)相手に、6-2、3-6、4-6、4-1で、ジョンソンがけいれんのため棄権した。伊藤は、全米本戦3度目で初の2回戦進出となった。

 伊藤はセット1-2で、第4セット0-1まで追い込まれていた。しかし、第2ゲームでジョンソンが両太もものけいれんで動けなくなった。コート上で苦痛に顔をゆがめ、プレー続行が不可能。規則的には、遅延行為と見なされ、罰則としてゲームが伊藤に与えられ、そのまま伊藤が4-1リードとなった時点で、ジョンソンが棄権を申し出た。

 伊藤は、前回のジョンソンとの対戦で右ひざを痛め棄権していた。この日は、逆に相手が棄権した。