1968年オープン化以降の4大大会で、日本男子最高の第5シードとなった錦織圭が真価を問われる後半戦を迎えた。

 4回戦は今大会初のシード選手との対戦。期待される日本人初のグランドスラム制覇へ、ここからが本当の勝負となる。「特に4大大会では、内容よりも勝つことが大事」と覚悟を決めている。

 課題としてきたサーブは着実に進化したものの、本来の持ち味であるストロークは完調ではない。ただ3回戦では思い切りの良さが戻ってきた。ここからは「守っているだけでは勝てない」と攻めの姿勢を貫く構えだ。

 全豪オープンでは2012年に4大大会自身初の8強入りを果たした。その後は2年連続でベスト16止まり。昨年は当時世界ランキング1位のナダル(スペイン)に屈した。13年はフェレールにストレート負けした。2年前と同じ相手と当たった今回は、日本のエースにとって雪辱の舞台でもある。