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シンクロ銀の川嶋が番組制作会社ADへ

客席の合間から競泳の大会の様子をカメラに収める川嶋
客席の合間から競泳の大会の様子をカメラに収める川嶋

 五輪メダリストがテレビ番組制作会社のADへ転身-。シンクロナイズドスイミング日本代表として04年アテネ五輪でチーム銀メダルを獲得し、今夏の北京五輪にも出場した川嶋奈緒子さん(27)が、テレビ朝日の関連会社東京サウンドプロダクションに就職したことが24日、分かった。

 北京五輪を区切りに現役を引退し、10月中旬から同社で働き始め、スポーツ番組の制作に携わっている。休みは不定期で雑用も多く、交通費や残業などの手当を含めて月給は手取り20万円程度だが「お金よりやりたいこと」と話している。

 06年の練習中に左足を骨折し、長期リハビリを要した際「同じ境遇にある他競技の選手たちの心境を知りたいと思った」と、マスコミ志望になったという。北京五輪の同代表9人中、他の8人は元の職場や学校に戻っているが、企業に籍を置くだけの形になっていた川嶋さんは迷わず新天地へ飛び出した。シンクロはもちろん、サッカーやフィギュアスケートなども取材し、この日は都内の競泳の大会でカメラマンデビューした。

 ほとんどぶっつけ本番で次々と現場を渡り歩き、仕事は深夜にまで及ぶ。サッカー中継の仕事では解説者へのお茶出しもした。当初は「専門用語が多くて分からなかった」と、戸惑いもあったようだが「何もできないことが一番つらい」と負けず嫌いの性格で、貪欲(どんよく)に仕事を覚えようとしている。今はどんな時もペンを持ち歩く。

 これまで取材先で元シンクロ選手と気付かれたのは1度だけ。「今思うと、取材された時にもっと気の利いたことを話せば良かった」と笑う。現在は契約社員だが1年後には正社員に昇格予定。珍しいメダリストADは、競技同様、下積み生活も勉強ととらえている。

◆川嶋奈緒子(かわしま・なおこ)1981年(昭和56年)4月7日、東京都生まれ。国士舘高-国士舘大-国士舘大大学院。9歳からシンクロを始め、04年アテネ五輪でチーム銀メダル。北京五輪もチームで出場したが5位タイ。世界選手権は05年チーム銀メダル、ルールが改正後の07年はチーム・テクニカルルーティン銀、同フリールーティン銅メダル。柔軟性と跳躍力にすぐれ、日本代表ではリフトのジャンパー。163センチ、55キロ。

 [2008年11月25日9時19分 紙面から]


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