柔道男子日本代表の篠原信一監督(36)が、アテネ五輪100キロ超級金メダルの鈴木桂治(29)や66キロ級で五輪2大会連続金メダルの内柴正人(31)らベテラン勢に引退勧告だ。全日本柔道連盟は10日、都内で男子代表の練習を公開。篠原監督は9月の世界選手権(東京)に「ベテランより若手に期待している」と話した。

 手厳しい篠原節がさく裂だ。世界ランク上位者が出場するマスターズ大会(16日から韓国)に向けての合宿だが、3日前に腰を痛めた内柴は欠場。鈴木も肩を痛め、100キロ級の小林大輔も足の甲をケガしてしまったことに、同監督は「ケガをするというのは衰えている証拠」と切り捨てた。

 今年最大の目標である世界選手権にも「鈴木だ、内柴だと言っている場合じゃない。試合は負けてるし、若手を出した方がいい」とばっさり。金メダリストへの引退勧告とも取れる発言にも「厳しく書いてもらっていい」と明言した。

 昨年8月の世界選手権では、史上初めて金メダルなしで終わった。日本男子柔道にとっても正念場。「金がゼロといった失態を、もう犯したくない」と、篠原監督の言葉も熱くなっていた。