<ビーチバレー:JBVツアー第4戦・ふくいカップJBVグランドスラム高浜大会>◇2日目◇19日◇福井・若狭和田海水浴場◇男女敗者復活2回戦ほか

 ビーチバレーの浅尾美和(24=エスワン)と、草野歩(25=同)の“浅草ペア”が空中分解寸前に陥った。この日の初戦となった敗者復活2回戦で、今季国内ツアー初出場のアマチュアペア、中村裕子(31)岩名智恵(28)組に0-2と完敗。浅草ペアと、浅尾個人にとっても国内過去最低の9位で大会を終えた。

 サーブで浅尾が狙われ、スパイクを拾われて失点する場面が目立った。試合後、草野が「拾えない、スパイク打てない、サーブができない。技術がない。それはチームの問題じゃない。プロの技術を持ち合わせてこそ、チームになる。そこまで行ってない」とパートナーに向上を求めるような発言をし、浅尾は「あゆ(草野)の言う通り。私がサイドアウト切れないので」と力なくつぶやいた。

 解散の可能性を問われた草野からは「話し合いによっては」とドッキリ発言も飛び出す始末。浅尾は「今シーズンは解散できないんじゃないですか…」と小声で話した。試合後に所属事務所の曽根社長も交え、約2時間の緊急会談が持たれた。同社長は「草野もカッとなって言っただけ。今すぐ解散はない」と否定したが「一番大事なのは浅尾が開き直れるかどうか」と弱り顔。ひとまずチーム継続の方針だ。【大池和幸】