<柔道:全日本選手権>◇29日◇東京・日本武道館

 アテネ五輪100キロ超級金メダリストの鈴木桂治(30=国士舘大教)が、無差別級決勝で穴井隆将(天理大職)に大外返しで一本勝ちし、4年ぶり4度目の栄冠を勝ち取った。

 準優勝に終わった穴井は「勝つことを目標にしていたので、2位は残念」と悔しそうに話した。天理大でけいこを積んだ大外刈りを返されて一本負け。「強引でした。でも自信はあったし、得意技を信じていきました」と振り返った。2年前に優勝したが、昨年は準決勝敗退。今回は有力選手が次々と消える中で順当に勝ち進んだが、最後は「実力の差」で完敗。「去年以上に、この大会で勝つことの難しさを認識しました」と話していた。