<競泳:ジャパンオープン2011>◇最終日◇22日◇大阪府立門真スポーツセンター

 女子200メートル平泳ぎは中学3年生の渡部香生子(14=JSS立石)が2分23秒90で制した。自身の持つ中学記録を更新し、初日の100メートル、2日目の50メートルに続き中学記録3連発での3冠を達成した。

 14歳の超新星・渡部が3冠を達成した。女子200メートル平泳ぎ決勝で序盤からリードを広げ、100メートルを世界記録(2分20秒12)ペースの1分10秒00で折り返し。得意の終盤に期待がかかったが、最終的には2分23秒90の自己新で優勝した。50、100、200メートルとも中学新記録を更新。今夏の世界選手権には選出されていないが、1日ごとに成長を続ける姿に上野競泳委員長は「正直、世界選手権に連れて行きたい」と漏らした。

 水中で数えながら50メートルを17~18ストロークの統一した動きで泳いでいる。渡部は「(3冠は)すごくうれしい。200メートルは23秒台を目標にやってきたので、良かったです」と話した。素顔は人気歌手のレディー・ガガや、お笑い番組が大好きな普通の中学3年生。バルセロナ五輪金メダルの岩崎恭子の再来として、注目は高まるばかり。ロンドン五輪が楽しみになってきた。【益子浩一】