柔道全日本選手権で右肩を脱臼した100キロ超級の鈴木桂治(31=国士舘大教)が、9日までにロンドン五輪最終選考会となる選抜体重別出場を決めた。全柔連の上村春樹会長がこの日「桂治から辞退の届けはないし、出ると聞いている」と話し、国士舘大の師でもある斉藤仁・全柔連強化副委員長も「状態は良くないが、出るために今日もけいこをしていた。北京五輪後、このまま終わりたくないと始めたロンドンへの挑戦だが、その執念はすごい」と状況を説明した。痛みも引かず、腕も上がらないが、鈴木は五輪への強い思いで福岡の畳に上がる。