指導していた大学の女子柔道部員を合宿先のホテルで乱暴したとして、準強姦(ごうかん)罪に問われたアテネ、北京両五輪の金メダリスト内柴正人被告(34)の第5回公判が28日、東京地裁(鬼沢友直裁判長)であり、弁護側の被告人質問が行われた。<内柴裁判の経過>

 ◆初公判(9月12日)

 内柴被告が「合意の上」と無罪主張。検察側は「(女子部員が)口をふさがれた」と準強姦を訴え主張が対立。

 ◆第2回公判(11月2日)

 女子部員が証人尋問調書で「被告がシーツで目を覆い、口の中に陰茎を入れてきた。その後、後ろから挿入された」。口止め料を渡されたことも証言。

 ◆第3回公判(同26日)

 被告の後輩コーチが出廷し、事件前のカラオケ店での様子を証言。「うそついてでも、かばってほしかった」と被告からメールをもらったと証言した。証拠隠滅も頼まれたことも明かした。

 ◆第4回公判(同27日)

 事件当日同席していた被告後輩が証人出廷。事件前のカラオケ店での性的接触について「見てません」と証言。