男子柔道の井上康生監督(34)が「寝技強化」に取り組む。都内で行われている全日本男子柔道の強化合宿が25日、報道陣に公開された。この日午前中にはアトランタ五輪金メダリストの中村兼三氏ら寝技の得意な指導者を招いて特別講習。午後の練習も、寝技の攻防に時間を割いた。井上監督は「技の理論を分かった上で、しっかりと形を作ってほしい」と、寝技の重要性を強調した。ロンドン五輪では得意としていた寝技でも海外勢に敗れた。脚取りが完全禁止になる新ルールでも、その重要性は増す。「流れをつかむ上でも大切になる」と話していた。