9カ月ぶりの演技は大人っぽく-。フィギュアスケートの元世界選手権女王で、ソチ五輪が開かれる来季で現役引退する意向の安藤美姫(25)が17日、都内で催された「アート・オン・アイス

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 JAPAN」(6月1、2日=東京・代々木第1体育館)の制作発表に出席した。06年トリノ五輪金メダルの荒川静香さん(31)、歌手の藤井フミヤ(50)と登壇し「応援して下さる方に『変わったな、大人っぽくなったな』と、違う印象を持ってもらえたら」と白い歯をのぞかせた。

 11年に世界選手権を制した後は休養していたが、来季を最後と決め、復帰に向けて練習を続けている。これまでは「いろいろと事情があって滑る機会を逃していた」とショーのオファーを断っていた。今公演が9カ月ぶり、来季最初の演技となるが「(新しい)シーズンに入って1回目。久しぶりなのでワクワクしている」と楽しみな様子だ。

 いまは日本スケート連盟の強化指定を外れており、五輪代表入りには全日本選手権の予選を突破することが第1歩。例年9月に開かれる中部選手権が“復帰戦”となる予定だ。休養期間を進化のためと言えるように-。見せたいのは25歳の「大人」の演技。険しいソチへの道に、元世界女王が立ち向かう。【阿部健吾】