男子テニスで世界6位の錦織圭(24=日清食品)が、20日開幕のバレンシアオープンを欠場することが17日分かった。関係者によると「まだ疲労から回復していない」とのこと。ケガはなく、大事を取っての欠場で、27日から始まるパリマスターズには出場予定だ。

 過去、経験したことのない3大会連続決勝進出。そして、全米でのアジア男子初の準優勝は、想像した以上に、錦織にダメージを与えていた。先週の上海では、疲労から8日に初戦敗退。約10日の休養では、バレンシアでプレーするには間に合わなかったようだ。

 錦織は、11月9日から行われるツアー最終戦(ロンドン)への初出場を目指している。今季上位8人だけが出場できるレースで、現在は5位。今週、他の選手の結果にかかわらず、20日発表の最新順位で5位キープは変わらない。しかし、来週欠場となると、分からなくなる。すでに、上位4人は出場が確定しており、残りは4枠。錦織が出場予定のパリは、優勝すれば1000点が入る。錦織より下位の選手が上位進出し、錦織が初戦敗退なら、逆転落選もあり得る。その可能性を防ぐには、パリで少しでも多く勝つこと。パリで万全の状態で挑むために、来週は欠場となる。