<ラグビー・関東大学リーグ戦:関東学院大26-13法大>◇3日◇リーグ戦◇東京・秩父宮ラグビー場

 関東学院大が法大との全勝対決を26-13で制して5戦全勝、3年ぶりのリーグ戦制覇に王手をかけた。3点リードされて折り返した後半、1トライ、3PGで逆転した。14日の東海大戦(現在4連勝)に勝てば、2年前の大麻事件、今季夏合宿でのインフルエンザ禍を乗り越えての復活優勝が決まる。法大は4勝1敗となった。

 関東学院大が渾(こん)身の10人モールで大きな1勝を挙げた。19-13で迎えた後半ロスタイムの41分。敵陣ゴール前のモールをBK陣2人も加わって押し、ロック山田が右中間に飛び込んだ。3連敗していた法大を下し、主将のフランカー安藤は「勝因は気持ちです」。桜井監督も「今年は何が何でも全員で勝とうと言い続けてきた。FW、BK一体となった攻撃ができた」と結束を強調した。

 菅平での夏合宿はインフルエンザ禍で、練習試合は1試合もできなかった。そのマイナスを取り戻そうと9月に入ると、全員が午前6時30分からの早朝練習に取り組んだ。この日、貴重な3PGを決めたSH大島は「4年生が率先してやり、チームにまとまりができ、1つになった」と言う。優勝が懸かる東海大戦は2連覇中の強豪。桜井監督は「優勝して復活したい。東海大戦は持っている力を全部出す」と言い切った。