大相撲の十両以上の力士で構成される力士会が30日、名古屋市の愛知県体育館で行われ、新型インフルエンザに感染した場合の対応策を明確にするよう、日本相撲協会に要望することを決めた。

 力士会で発言した大関魁皇は「いろんな関取衆が不安に思っているから、確認したかった」と説明。元大関のベテラン雅山は「感染して休場扱いになったら大変。力士生命にかかわることだから、明確にしてもらうように意見をまとめた」と話した。これを受け、相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「専門家の方と相談したい。場所中の理事会で話し合う可能性もある」と、検討することを明言した。

 また名古屋場所担当部長の二所ノ関理事(元関脇金剛)は新型インフルエンザ対策として、夏場所に続いて力士や観客などが入場する際に、手に消毒液を掛けることを明らかにした。