堂々たる体格で新弟子検査をパスした双子の斎藤順、礼の兄弟は「緊張した」と口をそろえた。

 高校から大学までの約7年間を米モンタナ州で過ごし、高校時代はアメリカンフットボールの州大会で優勝。相撲経験はないが、大相撲という日本文化に興味をもって入門した。兄の順は「浴衣やげたも格好いい。早くまげを結いたい」と言い、昨年10月に体験入門した弟の礼は「こんな経験は若いうちにしかできない」と意欲満々だった。

 ともに甘いマスクの22歳。目標の力士を「白鵬関」と答えた順に対し、礼は「朝青龍関」。この時だけは対照的だった。