日本相撲協会は1日、大相撲春場所(14日初日・大阪府立体育会館)の新番付を発表し、初場所で優勝しながら番付編成会議後に暴行問題の責任をとって引退した元横綱朝青龍は番付に載らず、本来は西だった横綱白鵬が東正位に回って1人横綱となった。

 1人横綱は2007年夏場所の朝青龍以来で史上9人目。相撲協会によると、通常は番付編成会議までに引退届を提出しなければ翌場所の番付に残るが、今回は番付発表まで日程に余裕があったことから外された。

 新入幕は4場所ぶりに誕生。24歳のホープ、隠岐の海は島根県出身では大正時代の若常陸と太刀ノ海以来88年ぶりの新入幕となる。モンゴル出身の徳瀬川は桐山部屋初の幕内力士。元高校横綱で東洋大出身の磋牙司は、体の小さな入門希望者対象の第2新弟子検査出身では豊ノ島に次いで2人目の新入幕。

 大関陣は37歳の魁皇が幕内在位場所数を史上初の100に乗せた。途中休場明けの琴光喜は2度目のかど番を迎える。

 新三役は5場所連続で不在。先場所12勝の関脇把瑠都が大関昇進に初めて挑む。豊ノ島が関脇、大器の稀勢の里と技巧派の安美錦が小結に復帰。

 再入幕は2場所ぶりの春日王。新十両は佐田の富士、第2検査出身3人目の黒沢改め益荒海、専大出身3人目の中西改め大道。再十両の徳真鵬が3場所ぶりとなる。