賭博問題に揺れる日本相撲協会は21日午後、東京・両国国技館で臨時理事会を開く。理事会の承認を受けて設置する第3者機関の調査委員会も同日に開かれ、事実関係の究明に乗り出す。

 理事会では賭博行為の上申書を提出した65人(野球賭博は29人)の実名を公表するかどうかを協議、琴光喜や大嶽親方(元関脇貴闘力)、時津風親方(元幕内時津海)らの処遇などについても話し合うとみられる。

 調査委には吉野準監事(元警視総監)ら外部役員3人の就任が内定し、相撲協会生活指導部特別委からも数人を招く方針。協会関係者によれば、21日から数日間行うという。相撲協会は調査委でまとめた処分案を基に、理事会で最終的な処分を決定する見通し。

 生活指導部特別委の外部有識者委員で、調査委のメンバーになる可能性のある1人は「協会がうみを出すというのだから、悪質な賭博だと判明したら極めて厳しい処分を(協会側に)持っていくだろう」と話した。