大相撲の野球賭博問題で、特別調査委員会が2日に会議を開き、新たに名古屋場所出場者などが決まった。3日午前、賭博に関与したが常習性がないため処分が科されなかった幕内嘉風は愛知県瀬戸市の尾車部屋で軽めのけいこを行った。

 嘉風と同じく処分されないことが決まった師匠の尾車親方(元大関琴風)は厳しい視線でけいこを見守り「こういう時だから、土俵で恩返しするしかない」と話した。

 嘉風は5月の夏場所後に左ひじを手術。現在は本格的なけいこには取り組めていないという。尾車親方は「4日の理事会が終わってから、本人とも相談して(名古屋場所の出場を)決めたい」と話した。

 野球賭博関与で謹慎する豪栄道、豊響が所属する愛知県扶桑町の境川部屋では3日午前、いつも通りにけいこが行われた。自身も謹慎する師匠の境川親方(元小結両国)は「事の重大さに気付くのが遅かった。二度と道を外すことのないように指導していくだけ」と話した。