愛知県体育館で開かれた大相撲名古屋場所5日目の15日、幕内前半の取組中に観客の男性が倒れ、心肺停止状態で病院に搬送されたが、発生時に村山弘義理事長代行は同体育館から外出して不在だった。相撲協会理事長が幕内取組の最中に会場を離れるのは異例。同協会によると、男性は搬送先の病院で死亡が確認されたという。

 村山理事長代行は相撲協会から連絡を受け、すぐに体育館へ引き返した。外出した理由の説明を拒否した同理事長代行は「自分の外出中は理事の皆さんに任せている。救急車の手配など手際良く処置ができたと思う」と話した。

 名古屋場所担当部長として対応に追われた二所ノ関理事(元関脇金剛)は「時間的には、いてもらった方がね」と幕内取組時の理事長代行の不在に複雑な表情だった。