<大相撲九州場所>◇10日目◇23日◇福岡国際センター

 東前頭筆頭の稀勢の里(24=鳴戸)が3場所ぶりの勝ち越しに王手をかけた。阿覧に張り手を浴びて鼻血を出したが、逆に突っ張り返して突き出した。連敗中の相手で「1発もらって熱くなって、冷静さを失いました。怖さがあり、やりづらい」。2日目に白鵬の連勝を63で止めた。勝ち越せば3役返り咲きに、初場所の把瑠都以来の殊勲賞が濃厚だが「焦らずに」と話した。