<大相撲名古屋場所>◇4日目◇13日◇愛知県体育館

 東大関魁皇(38=友綱、本名・古賀博之、福岡県出身)が豊ノ島戦で今場所初白星を挙げ、千代の富士(元横綱、現九重親方)の持つ史上最多記録の通算1045勝に並んだ。

 優勝31回で横綱在位59場所の千代の富士が序ノ口から通算124場所(全休、途中休場を含む)で積み上げた白星に、優勝5回、大関在位65場所の魁皇は足かけ24年、序の口から139場所で肩を並べた。

 関取最年長で千秋楽の24日に39歳になる魁皇は、1988年春場所で貴乃花、若乃花、曙らとともに初土俵を踏んだ。左四つで怪力を生かした右上手投げ、寄りを武器に2000年名古屋場所後に大関に昇進した。綱とりのチャンスは生かせなかったが、腰痛など度重なるけがによる13度のかど番を乗り切り、今場所で大関在位は千代大海(現佐ノ山親方)の史上最多記録に並んでいた。

 魁皇は昨年名古屋場所直前に野球賭博問題で琴光喜が解雇されて以来、大関以上で唯一の日本人力士。幕内で在位107場所、出場1438回、同877勝はいずれも史上1位を更新している。