<大相撲夏場所>◇千秋楽◇26日◇東京・両国国技館

 夏場所を最後に定年退職する第36代木村庄之助(65=本名山崎敏広、鹿児島県枕崎市出身、井筒)が千秋楽の26日、白鵬と日馬富士の結びの一番を裁き、49年の行司人生に終止符を打った。約半世紀を振り返り「つつがなく終えられた」と重みをかみしめた。

 結び前の一番で稀勢の里が敗れ、注目は白鵬の全勝優勝に。自身も「できるならば全勝優勝してもらいたい」と思いながら土俵に上ったという。

 日馬富士を寄り切った白鵬に勝ち名乗りを上げ、弓取り式後に花道を引き揚げる際は観衆から万雷の拍手と「長い間お疲れさま」と、ねぎらいの言葉が送られた。

 庄之助は「大満足です。機会があったらまたやりたいですよ」と笑みを浮かべた。