大相撲で、師匠の年寄名跡変更に伴って鳴戸部屋から新しく田子ノ浦部屋所属となった大関稀勢の里(27)が27日、東京・墨田区の旧三保ケ関部屋で移転後、初めて稽古を行った。

 来年初場所(1月12日初日、両国国技館)での綱とりに向けて心機一転となったが「変わらないですよ。いい稽古場です」と感想を述べた。

 前日に引っ越し作業を終えたばかりだが、この日は高安(23)と計26番。すり足やテッポウなどもこなして、精力的に汗を流した。横綱北の湖らを輩出した稽古場に「歴史の重みを感じますね」と、部屋を眺めた。

 十両若の里(37)は「すぐ次の日から稽古できる環境があるのはありがたい。心機一転、頑張りますよ」と話し、高安も「貸していただいた先代の三保ケ関親方に感謝しなければいけない」と口にした。

 田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「大関も精力的に稽古をしていた。片付けは今日もやりますが(稽古は)日ごろと変わらない。早く稽古に集中できる環境をつくりたい」と話した。