大相撲でエジプト出身の幕内大砂嵐(22=大嶽)が12日、東京・千代田区の日本外国特派員協会で会見を行った。

 ボディービルから相撲に転向した少年時代、来日後の角界入りでの戸惑い、イスラム教徒としてのラマダン(断食月)の苦労などを、子どもの頃から勉強してきた英語で各国出身の特派員らに伝えた。相撲との出会いに関し「エジプトでは裸でやるスポーツになじみがない。相撲はゾウが押し合っているスポーツとやゆされている。一生やりたくないと思っていた」と明かすと、会場内に笑いをもたらした。「将来はエジプトだけでなくアフリカ全体に相撲を普及させたい」の夢を語り、拍手も浴びた。過去の角界では元横綱曙、朝青龍や、白鵬、琴欧洲らも特派員の要望で実施している。