大相撲の春巡業を締めくくる超会議場所が27日、千葉・幕張メッセでのインターネット動画サイトと連動したイベント「ニコニコ超会議3」会場内で、前日26日に続いて実施された。

 会場には2日合計で12万4966人が来場。ネット来場者は759万5978人だった。超会議場所のニコニコ生放送は2日合計で17万人に視聴され、ネットユーザーの投稿書き込みも23万件を超えた。

 ネット上では犬に似ている新横綱鶴竜を「わんわん」、稀勢の里は「きせのん」、安美錦を「あみたん」、豪栄道が「GAD」、遠藤の「ENDO」、豊真将の「FOMA」などさまざまな呼び名で表現された。以前、把瑠都につり上げられた姿を解説の北の富士氏が「クマに捕まれたシャケみたい」と表現した栃煌山を「シャケ」と呼ぶなど、独特な表現が用いられたことも特徴的だった。

 横綱白鵬は「今までと違う。巡業のような、イベントのような、ショーのような…。生まれて初めて若い方とこんなに近いところにいた。(現在の国技館の客層とは)全然違う。相撲というものを伝えられて、1人でも2人でも本場所に来てくれれば、この巡業は成功じゃないかな。来年も再来年も続けてほしい」。鶴竜も「若い人に相撲を好きになってもらいたい」と期待した。

 幕内トーナメントで優勝した日馬富士は「外国にいる気がした。まったく初めての経験。初めての世界。画面にいろんな文字が流れていくのを見ると、面白いよね。両横綱が早く負けてしまったので、最後まで頑張らないとと思いました」と笑顔で帰路についた。