<大相撲夏場所>◇14日目◇24日◇東京・両国国技館

 横綱日馬富士(30=伊勢ケ浜)が、まげをつかんだ反則で大関稀勢の里(27=田子ノ浦)に敗れた。

 3敗となり、千秋楽を待たずに優勝の可能性が消えた。

 立ち合いは五分に立ち、引き技を決めた。俵の上で残って2敗を守ったかに見えた。だが、行司は日馬富士の右足が先に土俵を割ったと判断し、軍配は稀勢の里に。物言いがついたが、実はその前に日馬富士の手がまげをつかんでいることも協議され、負けた。

 日馬富士は「うしろのほうに入っちゃったんだよね。抜けなかった。足は残っていたと思う。でも勝っていても、『本当は引っ張っていました』と言っていたよ」と潔かった。横綱のまげをつかんだ反則負けは、03年名古屋場所5日目に横綱朝青龍-旭鷲山戦以来、2度目となった。