大相撲の横綱審議委員会は29日、東京・両国国技館で開かれ、内山斉委員長(79=読売新聞グループ本社顧問)らが、28日に終了した秋場所の総括を行った。

 内山委員長は、第一声から新入幕で13勝を挙げた逸ノ城の名前を挙げ「今場所は逸ノ城が盛り上げてくれた場所だった」と感想を述べた。さらに、千代の富士に並ぶ歴代2位の31度目優勝を達成した白鵬については「1敗を守ってさすが大横綱だなと思いました」と話した。

 4日目の嘉風戦で右目を負傷し休場した日馬富士については「全然話題にならなかったね」と話した後で「まだまだこれからも綱を張ってもらいたいと思っている。十分治療して万全の態勢で土俵に戻ってほしいと思います」。11勝4敗だった鶴竜については「横綱がちょっとこういう黒星では…という印象ですね」と、不満そうに話した。