昭和初期の大相撲から存続した伝統の朝日山部屋が来年1月の初場所限りで閉鎖され、所属力士は同門の伊勢ケ浜部屋へ転籍することが19日、関係者の話で分かった。師匠の朝日山親方(元大関大受)は来年3月に65歳で定年を迎え、部屋継承者もいないという。

 朝日山部屋は大正時代末期まで独自で興行していた大阪相撲の名門で、江戸時代から存在していたとされる。1976年には、所属していたトンガ出身力士の廃業騒動があった。

 現師匠は97年5月、先代師匠(元小結若二瀬)の急逝後に部屋を継承。モンゴル出身の元幕内徳瀬川らを育てた。現在は三段目以下の力士7人、桐山親方(元小結黒瀬川)や呼び出し、床山らが在籍している。