<大相撲初場所>◇6日目◇16日◇東京・両国国技館

 横綱日馬富士(30=伊勢ケ浜)は1分を超える相撲の末、東前頭4枚目の豊ノ島(31=時津風)の左脚を左ですくう「小股すくい」で退けた。

 「相手も左が入るとしぶとく、相撲がうまいので気をつけた」と、慎重な取り口で全勝を守った。

 この日、元小結の豊真将(33=錣山)が引退した。昨年の名古屋場所で対戦した際、崩した体勢をこらえて両足を広げた豊真将に、流れの中で頭を押さえるような形で乗ってしまった。右膝が伸びきったように尻もちをついた豊真将は、そのけがが治らず、土俵に戻ることはできなかった。

 「あのときは流れでああなっちゃった。本当に申し訳ない。勝負ですからね。すごく真面目で、人としても力士としても好きだった。後輩たちのいい手本となっていたなぁ」と惜しんでいた。