現役力士の八百長を「週刊現代」で告発し、それを撤回した元若ノ鵬(20=本名ガグロエフ・ソスラン)の「二枚舌」ぶりを1日発売の「週刊現代」が報じている。元若ノ鵬は11月28日の八百長告発撤回会見と、力士としての地位保全を求める抗告手続きで提出した陳述書では「ある親方の代理」と名乗る男「X」に促されての告発だったと主張していた。

 だが、同誌は会見前日の同27日に元若ノ鵬が「相撲界に戻るために、それと週刊現代に迷惑をかけないために、どうすれば一番いいかを考えた。それでXさんという(架空の)人を考えて、その人に全部だまされたことにすればいいと思った」などと、同誌に語ったとしている。

 一方で元若ノ鵬の代理人の宮田真弁護士は同30日、「正式には記事を見てから対応となるが、本人は私に『週刊現代にそのようなことは言っていない』と話している」と説明。その上で「Xの存在は、私は随分前から聞いていたし、週刊現代もその存在を知っていたはずです」と話している。