<大相撲春場所>◇千秋楽◇29日◇大阪・大阪府立体育会館

 14日目に優勝を決めた横綱白鵬(24)は横綱朝青龍(28)を寄り切り、3度目の15戦全勝で、10度目の優勝に花を添えた。右差し、左おっつけで前に出て、最後は左上手を引いて朝青龍を寄り切った。昨年名古屋場所以来の全勝Vに「ここまできたらね。最高です」。優勝インタビューでは「ひと言いいかな?」と断り、モンゴル語でスピーチ。「両親に感謝の気持ちを伝えました。10回目の優勝なので。この瞬間を味わえて、うれしいです、とね」。

 横綱在位11場所で7度目の優勝。昇進後の勝率8割7分3厘(144勝21敗)は第51代横綱玉の海を抜き歴代最高となった(年6場所制定着の58年以降)。ライバル朝青龍は11場所の時点で8割1分9厘(131勝29敗5休)。「白鵬時代到来」の声に「うれしいです」。来場所は東の正位に戻る。「大きな目標はないです。まずは1年6場所90日に出場すること」。表情は連覇への自信に満ちあふれていた。