日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で3月の春場所番付編成会議を開いた。新十両には黒沢改め益荒海(ますらうみ=21)、中西改め大道(だいどう=27)の阿武松部屋勢と、佐田の富士(25=境川)の3人が決まった。

 大道は「ボクの相撲の原点ですから」と、東京・葛飾の出身中の名をしこ名にした。専大2年時に母由美子さんを亡くした。父敏夫さんも体調を崩し、入門後は1度も観戦していない。昨年春に幕下5枚目まで上がったが、場所前にアゴを骨折し全休。「母の墓前に報告し、父を升席に招待」を目標に、腐らずに5年目での昇進を決めた。「理想は貴乃花」と師弟の息も合っている。